スタッフコラム

医学書はスキャンして電子書籍(PDF)化がお勧め

2022年7月8日

医学書は、医師や看護師、薬剤師など、医療従事者を目指す人にとって必携の書籍です。

医学書は1冊数千円するものも多く、しかも数多くの医学書が必要になるため、書籍代もそれなりにかかります。

これらの医学書はページ数も多いため、持ち歩くのにも重くて不便です。

 

そこで、医学書をスキャンして、電子書籍化する人が増えています。医学書を電子書籍化するメリットと、デメリットを見てみましょう。

 

 

■医大生の医学書の購入方法

 

医学書は、医学系大学生や医学系専門学校生にとって必要な書籍ですが、値段の高いものが多いので、すべての書籍を新品で買うのは困難です。そのため、医学書専門の古書店などで、必要な医学書を買う人も多いようです。購入した医学書を電子書籍化すれば、取り扱いが簡単になる上に、タブレットがあればどこでも読むことができます。

しかも、電子書籍ならタブレットに何十冊入れても書籍のようにかさばることもなく、重くもないので簡単に持ち運びができます。さらに、医学書を電子書籍化したあとは、古書店に売ることも可能です。古書店に売ればある程度のお金になるので、医学書を電子書籍化するといろんなメリットがあります。これ以外にも、医学書を電子書籍化するとさまざまなメリットがあり、デメリットもあるので次にご紹介しましょう。

 

■電子書籍化のメリット

 

*どんな本でも電子書籍化できる

紙でできた本なら、どんな本でも電子書籍にすることができます。医学書の電子書籍化は、書籍をスキャナーでスキャンして取り込み、PDF化するのでどんな本でも電子化が可能なのです。最近の書籍の中には電子版があるものもありますが、古い医学書などは電子版がないものも多いので、どんな本でも電子化できるのは非常に便利です。また、医学系の大学生が使う教科書や参考書などにも、電子書籍化されていないものがあるので、同様に電子化すればタブレットで見ることができます。

 

*紙の書籍は割引が可能

電子書籍にはあまり割引がありませんが、紙で買う書籍には割引があるものが数多くあります。医学書は高いので、なるべく割引制度を活用したいものですが、自分でスキャンして電子書籍化する場合は、最初に紙の本で購入するので割引価格で買うことができます。

 

*書き込みも線引きも可能

電子書籍化すると、あとは自由に書き込みや文字の追加、線引きなどができます。つまり、紙の本と同様に必要なことを書き込んだり、アンダーラインを引くことができるので、非常に便利です。この点では紙の本と同様に使えるわけですが、電子書籍の場合は不要になれば、書き込みやアンダーラインなどを削除することもできます。

 

*すべての本をまとめて検索できる

電子書籍化した医学書を何冊かタブレットに入れておくと、PDFリーダーを利用すればすべての本に対して検索をかけることができます。電子書籍化した冊数が増え、ページ数が膨大になると、1冊ずつ手作業で検索するのは時間がかかります。しかし、電子書籍化してタブレットに入れておけば、すべての本を対象に検索がかけられるので、必要な情報を簡単に見つけることができます。

最初から電子書籍で販売している本の場合は、出版社ごとに必要な電子書籍アプリが違うので、一斉検索を掛けるのは不可能です。しかし、自分でスキャンして作った電子書籍なら、一斉検索ができます。ただし、PDFリーダーアプリによっては、一斉検索ができない場合もあるので注意が必要です。

 

*PDFリーダーを自由に選べる

最初から電子書籍化された本の場合は、使えるPDFリーダーアプリが限られています。その点、自分でスキャンしてPDF化した本は、自由にPDFリーダーアプリを選ぶことができます。使い慣れたPDFリーダーアプリがあれば、誰でもそのアプリを使いたいでしょう。自分でスキャンしてPDF化した本なら、それが可能なのです。

 

*パソコンでも使える

電子書籍は、スマホやタブレットだけで読む人と、パソコンでも読む人がいます。しかし、スマホやタブレットで使う電子書籍アプリの中には、パソコンでは使えないものもあります。せっかくの電子書籍も、パソコンで読めないのでは、パソコンを使う頻度が高い人にとっては不便でしょう。しかし、自分でPDF化した本は、パソコンでも問題なく閲覧できます。

 

*自由にコピーできる

自分でPDF化した本は、パソコン、スマホ、タブレットなど、持っているすべての端末に入れて利用することができます。また、PDFファイルをコピーして2つ用意すれば、1つはきれいなまま残し、もう1つは必要に応じて、書き込みや線引きなどをして使うこともできます。ただし、コピーしたファイルを友人などにあげるのは、違法ですから絶対にやめましょう。

 

 

■電子書籍化のデメリット

 

*スキャンに手間がかかる

紙の本をスキャンするには、スキャナーを使って、1ページずつ読み取っていかなければなりません。数百ページもある本をスキャンするには、かなりの時間がかかります。ましてや、電子書籍化したい本が何冊もあると、スキャンするだけでも相当な手間です。本のスキャンを代行する業者もいるようですが、現在は法律が整備されて違法となっているので、絶対に利用しないようにしましょう。紙の本を自分でスキャンして電子書籍化する場合、自分でPDF化して自分だけが使うのであれば何ら問題ありません。

 

*初期費用がかかる

医学書を電子書籍化するには、本をスキャンしてPDF化する必要がありますが、この工程にはいくつかのツールが必要です。まず、本が分厚い場合は裁断してページを切り離す必要があるので、裁断機を用意しなければなりません。このほかにスキャナーやOCRソフトも必要です。

OCRソフトは、スキャナーで読み取った画像データを文字に変換するもので、検索するために必要ですが、検索しなければなくてもいいでしょう。OCRソフトは、スキャナーに付属している場合もありますが、なければ別途購入する必要があります。裁断機は3万円~7万円、スキャナーは3万円~5万円、OCRソフトは1万円くらいします。

 

 

■電子書籍化後は買取に出そう

 

冒頭でも少し触れましたが、電子書籍化して不要になった医学書は、古書店に買い取ってもらいましょう。医学書専門の古書店であれば、その本の価値を正確に査定して、適正な価格で買い取ってくれます。医学書の中には高額なものも多いので、新品で買うのは困難な場合もあるでしょう。そこで、医学書専門の古書店をめぐって、欲しい医学書を安く買い求める人も少なくありません。

古い医学書の中には絶版になったものもあり、意外に高値がつく場合もあるので、手持ちの医学書があれば、一度査定に出してみるといいでしょう。買取に出す際は、1冊だけよりも複数一緒に買い取ってもらうほうが、高値をつけてもらえるので、手元に不要な医学書が何冊かあれば、まとめて出すことをおすすめします。

 

 

■まとめ

 

医学書はスキャンして、電子書籍化するのがおすすめです。電子書籍化すれば、スマホやタブレット、パソコンなどで閲覧できます。医学書の中には分厚い本も多く持ち運びに不便ですが、電子書籍化すれば何冊分でも簡単に持ち運べます。医学書を電子書籍化して不要になったら、医学書専門の古書店に買い取ってもらうこともできます。自分でスキャンして電子書籍化するのは、どんな本でも可能です。

古い医学書や医大生の教科書の中には、電子版がない場合もあるので、自分で電子書籍化できるのは非常に便利です。また、複数の医学書を電子書籍化して、タブレットなどに入れておくと、すべての書籍を対象に検索することも可能です。このように、自分でスキャンして電子書籍化すると、さまざまなメリットがありますが、スキャンするのに時間がかかり、スキャナーなどの購入費用がかかるのが難点です。