書き込みのある医学書は買い取ってもらえる?
2022年7月8日
書き込みのある医学書は買い取ってもらえる?
医学書は、医大の学生が勉強のために参考書として使用したり、
現役の医療従事者が、患者の治療のために使うこともあります。かなり専門性が高いので、普通の人が手に取ることはほとんどないでしょう。
医学書は定価が高いこともあって、買取に出すと高値がつきやすいのですが、書き込みのある医学書でも、買い取ってもらえるのでしょうか。
■そもそも医学書とは
医学書とは、文字通り医学の分野における専門書です。
ひと口に医学といっても、医学、看護学、薬学、歯科学、解剖学、生理学、遺伝学、精神医学、臨床医学、栄養学、病理学、スポーツ医学、東洋医学など多岐にわたります。
これらの医学書は、古書店で買い取ってもらえますが、医学書専門の買取店に持っていかないと、その本の価値がわからないために、安い価格で買い取られることもあるので注意しましょう。医学書専門の買取店には、医学書を厳正に査定する査定士がいるので、適正な価格で買い取ってもらえます。
■書き込みがある医学書の買取
医学書は、専門の古書店以外にも、普通の古書店や、一般の買取業者でも買い取ってくれます。
しかし、医学書を専門に扱っていない買取店では、多くの場合書き込みがあると買取を断られてしまいます。
買い取ってもらえる場合でも、書き込みがあるという理由で、かなり安い金額で買い取られてしまいます。
これは、医学書の専門店でなければ、その本の価値を判断することができないために、単に書き込みがあるというだけで、安くされたり買取を拒否されてしまうのです。
そこで、書き込みのある医学書は、医学書専門の買取店に持っていけば、正規の査定額で買い取ってもらえます。
もちろん、書き込みの程度によって、査定額はある程度マイナスになりますが、それほどの影響はありません。医学書専門店でなければ、書き込みは汚れや傷と同じ扱いになってしまいますが、医学書そのものの価値を判定できる専門店なら、まず医学書の価値を判断して、そこから書き込みのマイナス分を引く形で査定額を出してくれます。
だから、医学書は書き込みがあっても、専門店に持っていけば、安心して買い取ってもらえるのです。
■医学書では書き込みが付加価値になる場合もある
普通の本なら、書き込みは単なる落書きと同じに見られてしまいますが、医学書のような専門書の場合は少し事情が違います。
それは、書き込みの内容によっては、医学書に書いてあることが、よりわかりやすくなるからです。
つまり、適切な書き込みなら、難解な専門書を理解する助けになることもあるのです。
このような場合は、書き込みがあっても本の価値が下がることはなく、むしろ価値が上がることさえあります。
もちろん、本の内容と関係ない書き込みや、あまりに書き込みが多い場合は、大幅にマイナス査定になることもあります。
■医学書を高く売るコツ
書き込みがあっても、高く査定してもらえる可能性が高い医学書を、もっと高値で買い取ってもらう
コツがあるので、ご紹介しましょう。
*人気のある医学書
医学書の中にも、人気のある本とそうでない本があります。人気があるといっても、有名な著者が書いた本ではありません。買い取られた古書は、古書市場に出回りますが、そこに並んでいる医学書は、自然と需要のある本とそうでない本に分かれます。この需要のある本が、人気のある本ということになります。古本市場は流動的なので、どの医学書が需要があるのか事前に知ることは困難です。多くの人が求める本に需要があり、その本が中古市場にあまり出回っていなければ、高値がつきます。一般的には、状態の良い本が高く売れるのですが、このように「人気」の度合いによっても、査定額が変わります。
*付属品を揃えて買取に出す
医学書のような専門書には、CDやDVDなどが付属品としてついている場合があります。
古書店で買い求める人は、できるだけ新品に近い状態で買いたがるので、もともとついていた付属品は、なるべく多くつけたほうが高値の査定になります。
また、医学書の場合は、付属のCDやDVDがないと、本の内容を理解するのが困難になる場合もあるでしょう。
そのため、特に医学書のような専門性の高い書籍は、すべての付属品を揃えることによって価値が高まります。
*発売日から日がたっていないほど価値がある
医学書に限らず、多くの本は新しいものほど価値があるとみなされ、査定額も高くなります。
特に専門書の場合は、古くなると記載されている情報も古くなってしまうので、実際にその本を活用しようとしても、役に立たない場合もあります。
しかし、新しい本なら情報も新しいので、役立つために高く売れるのです。
ただし、かなり古い医学書の場合は、逆にプレミアがついて高値になることもあります。
また、絶版になった医学書などは、手に入れることが難しいため、多くの収集家が欲しがるような本なら、高く買い取ってもらえるでしょう。
■売る時期によって査定額が変わることもある
医学書のような専門書は、年末の大掃除などのタイミングで、買取に出すことが多いようです。
また、学生向けの医学書の場合は、新学期前の春休み期間に買取に出す人が多いので、このような時期は、古本市場で医学書がダブつく傾向があります。そのため、このような時期を避けて買取に出すほうが、高値の査定がつきやすくなります。
ただし、医学生などに需要の高い医学書は、新学期や入学式を迎える少し前に買取に出すと、その医学書を必要とする医大生が買い求めるので、高く査定してもらえることもあるようです。また、医学書は夏冬のボーナス時期の少し前にも、高値がつきやすくなります。
古書店で医学書を買う人は、医学生や医師ばかりではなく、病院や医薬品メーカーなどに勤務する、普通の会社員もいます。
医学書は高価なので、古本でも何冊も買うとそれなりの金額になります。そのため、ボーナス時期になると、医学書の売れ行きが良くなるので、ボーナスの少し前に買取に出すと高値になりやすいのです。
■医学書を買取に出す意義
医学書は、買取に出すことによって、不要になった書籍を処分できる上に、ある程度のお金になります。
そのため、医学書を買取に出すのは有効な本の処分方法といえるでしょう。
しかし、それだけではありません。医学書を買取に出すことは、その本を必要としている人の役に立ちます。
医学書のような専門書を必要としている人は、1冊や2冊の本では足りず、かなり多くの専門書を揃える必要があります。
医学書は高価なので、すべてを新品で買いそろえるのは困難です。そこで、医学生をはじめ、多くの人が古書店で医学書を買い求めています。
つまり、不要になった医学書を買取に出すことは、このように医学書を必要としている人の、役に立つことにもなのです。
本棚や、押し入れの中で眠っている不要な医学書があれば、ぜひ買取に出して有効活用しましょう。
■まとめ
書き込みのある医学書は、医学書を専門に扱う買取店に持っていけば、高値の査定がつきます。専門店なら、その医学書の価値を正しく査定できるので、そこから書き込み分がマイナスされるだけです。しかし、一般の買取業者や医学書を扱わない古書買取店では、医学書の価値を査定できないため、買取を拒否されたり書き込みがあることを理由に、大幅に査定額を下げられることもあります。医学書は高価なので、不要になった医学書があれば、買取に出すことによって誰かの役に立ちます。