本をPDF化する方法まとめ
2022年7月8日
本をPDF化する方法まとめ
たくさんの本をひとつにまとめられたらいいなぁと思ったことはありませんか?
書籍は処分や売りに出すのはそう簡単にできる事ではありません。
大好きな本であれば特に難しいはず。
持ち歩こうにも荷物になってしまう事もありますよね。
今回はそんな問題を解決する方法をまとめてみました。
◎PDFとは??
専門書等の書籍のPDF化という言葉を聞いたことがあるでしょうか?簡単にいうと本をPDFにするということです。
PDFとはPortable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)と言い、
特定の環境に左右されずに全ての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できるようになります。
紙に印刷したときの状態を、そのまま保存することができ、
どんな環境のデバイスで開いても同じように見ることができる国際標準化された電子文書ファイル形式です。
PDFではexcelファイルはexcelで、WordファイルはWordでといった制限なく、
Adobe社のAdobe Reader(アドビ・リーダー)という無料ソフトがあれば
PDF化された電子文書がみられるということになるのです。
さまざまな人が閲覧するような文書に場合には最適といえます。PDFの特徴には以下のものがあります。
♦作成した文書を異なる環境のコンピュータで元のレイアウト通りに表示・印刷できる
♦文書のセキュリティを設定できる
♦圧縮してデータを格納することで、ファイルサイズを小さくできる
♦しおり、リンク、注釈といった、文書を画面に表示するときに便利な機能を設定できる
♦音声化などアクセシビリティに配慮した文書を作成できる
♦マルチメディアに対応している
PDFにはさまざまな機能があるため色々な場所で活用されています。
電子文書の公開や配布においては、ウェブページ上の文書やソフトウエアの説明書などの
広く公開・頒布する形態で多く利用されることが多いとされています。
また印刷物として制作した文書のPDF化では一般に、印刷物を配布するのに比べて低コストとなることから
カタログやパンフレットなどをインターネット上で公開したり、マニュアルや雑誌の収録記事をCD-ROMで配布することも増えています。
このようなことから、書籍もPDF化が可能ということになります。
〇本をPDF化するメリット
書籍をPDF化するとどのような点がメリットとなるのでしょうか。
✿紙の本の場合
紙の本はなんと言っても重い、かさばるといったイメージがあります。
保管場所も必要で本が増えるとそれに比例して保管スペースも増やしていかなければいけません。
それらが解消されることになります。持ち運びも簡単となり、本で部屋が占領されることもありません。
また紙の本はデリケートなので、定期的なお手入れが重要となりますがそのような手間も省くことができ、
劣化を防ぐことにもつながります。
✿電子書籍の場合
電子書籍では、ストアやデバイスの違いで読めなくなってしまうことがあります。
またストアの閉鎖などによって、ダウンロードしたものも読めなくなってしまう可能性があります。
一方でPDFであれば、ファイルを開くだけでよむことができます。
またサイトへのアクセスの必要もないのでデバイスを超えて楽しむことが可能となります。
〇本のPDF化する方法
本をPDF化するにはどのような方法があるのでしょうか。
✿紙の本の場合
必要なもの
・PDF化したい書籍
・スキャナー
・カッター
・定規
・手袋
本をPDF化する手順は
背表紙の裁断→本の分解→スキャナーで読み込み→PDF化
という作業が一般的となっています。
本を裁断する際は、曲がらないよう定規を使用します。
また一度にたくさんのページを分解しようとするとズレが生じてしまうので
少ないページ数で少しずつ丁寧にカットします。全ての分解が終わったら、スキャナーで読み込む作業に入ります。
解像度がいいほど、鮮明で読みやすくなります。スキャナーで取り込んだあとは、PCでPDFファイルに変換します。
スキャナーの機能によっては、文字情報読み取り(OCR)処理も可能となります。
また本を裁断したり、分解したりせずに、各ページをカメラで画像として保存し、それをPDFに変換する方法もあります。
画像のゆがみの調整などを自動でおこなってくれるようなスキャンアプリというものもあります。
それを利用すると自分でキレイに書籍化することができます。
✿電子初期の場合
必要なもの
・iPhoneやiPadなどの端末
・PDF ReaderやAdobe Scan(OCR付アプリ)
・Microsoft Office Lens
PDF Readerの立ち上げ→PDF化したい書籍を選択→PDFに変換を選択して→開始するとPDFファイルの完成です。
とても簡単にPDF化することができます。
またiPhoneやiPadの場合には、ページごとにスクリーンショットを撮り、PDF化することも可能です。
書籍のPDF化を代行してくれる業者もあれば、自分で作成できるようなアプリもあります。
誰でもできる書籍のPDF化ですが注意点もあります。
〇本をPDF化することの注意点
基本的に著作者のみが著作物を複製できるというものが著作権法です。
書籍をPDF化することは「著作物を複製」となり、違法となります。
「自己所有の書籍を、自己利用の目的で」複製することは違法とはなりません。
つまり個人で利用することが目的の場合にはPDF化も問題はありません。それらをふまえたうえで、注意点をみていきます。
✿紙の本の場合
本を裁断することになるので、元通りに本に戻すことはできなくなります。大切にしている本のPDF化はおすすめしません。
繰り返し読みたい本や、分解しても問題ないといった本など、よく考えてからPDF化するようにしましょう。
✿電子書籍の場合
多くの電子書籍には通常デジタル著作権管理(DRM)が導入されています。
作品が違法にコピーされないようにする技術です。
デジタルコンテンツが無制限に利用されないように、特定のアプリ等でしか再生できないようにするための管理方法です。
これらを解除することは規約違反に関わります。DRMフリーで利用できるもの、
もともとPDFで購入できるものを購入することができるものもあります。それらを利用するようにしましょう。
◎まとめ
紙の本と電子書籍、それぞれのPDF化する方法を紹介しました。本のPDF化は多くのメリットがありますが、注意するべき点もあります。
違法行為とならないように、また大切な本を分解して後悔することがないように、事前によく考えてからおこなうことをおすすめします。