心理学は、人間の心理のパターンを調べ、その心理から予想される行動を読み解くための学問です。
人間の心理が、どのような原理に基づいているのか研究し、社会に役立てるのが心理学です。
心理学には認知心理学、発達心理学、臨床心理学などがあります。
心理学を学ぶ人は、まず心理学の基本的概論から入って、専門分野へと進んでいきます。
心理学を学ぶのは、自分の心理の動きを知りたいとか、周囲の人の心理を知りたい、あるいはさらに進んで、
実証的な使い方を身につけたいといった理由があるようです。

また、臨床心理士などの資格を取りたい人も、心理学を勉強します。
わかりやすく言うと、心理学は人がなぜ行動するのかを研究する学問です。人は思考によって動きます。
最初に何か考えがあり、その考えに沿って行動します。その思考と行動の関連を解き明かすのが心理学なのです。

心理学は古代ギリシャに始まったもので、最初は哲学の一部として発展しました。
その後、近年になってドイツのヴントが心理学実験室を創設し、現代に通じる心理学がスタートしました。
それからヴントに対抗してゲシュタルト心理学が作られ、アメリカのワトソンによる行動心理学が誕生します。
さらに心理学の分野は進化を遂げ、基礎心理学、応用心理学が誕生しました。

基礎心理学は心理学を理論的に検証するもので、
生理心理学、学習心理学、認知心理学、発達心理学、社会心理学、人格心理学などが派生しました。
これに対して応用心理学は、医療やスポーツ、犯罪など具体的な事例に沿った研究が行われ、
臨床心理学、スポーツ心理学、犯罪心理学、産業心理学、教育心理学、災害心理学などに分かれます。

最近では、ビジネスの世界のマーケティングや、プレゼンなどの成功のためにも、心理学のノウハウが応用されています。
このように、現代では心理学は人の心理を読んでビジネスを優位にしたり、個人の生活を充実させるためのアイテムとしても、活用されるようになりました。