薬学は医学の1分野で、薬に焦点を絞り、医学の発展のために役立てる学問です。
近年の医学の進歩は目覚ましく、以前は不治の病と言われていた、癌の生存率もかなり高くなっています。
また、多くの難病が完治できるようになったり、症状が緩和できるようになりました。

しかし、その一方で新たな病気も発見され、新しい治療方法や新薬の開発が必要になっています。
新薬の開発は簡単ではなく、副作用のリスクを除去するのに、10年以上の歳月がかかることも珍しくありません。
薬学はこのような新薬の開発をはじめ、現場の医療がやりやすくなるように、医療現場からのフィードバックにより、医薬品を改良するためにも役立てられます。

薬学の分野が発展することにより、これまで難病とされてきた病気が治り、多くの人々が平穏な生活を送れるようになります。
このように、薬学は医療を陰から支えるために、欠かせない存在なのです。
また、薬学なしに現代医療は成り立たないので、医療に関する重要な役割を担っています。

薬学は医科系大学で6年間学びますが、薬学を修める人は薬剤師になるか、薬学の研究者になるかどちらかに分かれます。
薬剤師になるには、薬学部を卒業後薬剤師の国家試験を受けなければなりません。

ちなみに、薬学の研究分野には、医療薬学系、衛生薬学系、生物薬学系などがあります。
薬学の分野は日進月歩といわれ、日々情報が刷新されるので、常に勉強を怠らないようにしなければなりません。
薬学には基礎薬学と応用薬学があり、それぞれ細かく専門分野に枝分かれしています。

医学と同じように、薬学の分野でも実験や実習を繰り返すことが大切で、そのために膨大な資料や参考図書などが必要になります。
そのため、薬学に携わる人が所有する薬学関連書籍の数はかなりのものです。